| 概要 |
地球環境問題、中でも地球温暖化に注目が集まっています。印刷物を製造する工程で排出される温室効果ガスはそれほど多くはないといわれていますが、印刷は、最大規模のCO2排出量となる製紙業の上に成り立っています。 印刷物を作り、使う、わたしたちの行動、日々の印刷発注における取り組みによって排出を削減することができるのではないでしょうか。 印刷物とCO2排出量の関係、カーボンオフセットなどの新しい取り組み事例の紹介など、地球温暖化対策について考えます。 |
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| 内容 |
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| 開催日時 | 平成20年9月11日(木) 13:30~16:30 |
| 会場 |
環境パートナーシップオフィス EPO会議室 東京都渋谷区神宮前5-53-67 コスモス青山B2F 地下鉄表参道駅(徒歩5分)/JR渋谷駅(徒歩10分) ※これまでの日本教育会館ではございません。ご注意ください。 |
| 参加費 (資料代) |
3,000円(1名様につき) |
| 講師 | 寺田 勝昭 氏 (P&Eマネジメント代表) 奥山 淳 (エコ印刷研究会事務局) |
| ご案内 (PDF版) |
セミナーの模様
1.印刷物の地球温暖化対策
第一部は、地球温暖化問題の概要について、
また印刷物に関わるCO2発生状況と排出削減の取り組みについて、
P&Eマネジメント 環境スペシャリスト 寺田勝昭様よりご説明いただきました。
森林はCO2吸収源であり、また森林減少によるCO2排出量が排出量全体の17%を占めるなど、森林問題と温暖化は不可避な関係にあります。温暖化対策は、排出量の把握「見える化」、あらゆる削除努力、不可避部分のオフセットが基本的な取り組みの流れです。
地球温暖化対策推進法による排出量の業界別集計結果等からおおよその傾向をみると、用紙と印刷工程のCO2排出量比はおよそ6:1になり、用紙の負荷が高く、用紙選択の際は、CO2排出量を目安にした製紙会社・工場の選択、バージンパルプを使う場合の持続可能性確認が重要なポイントになります。
印刷工程では、環境負荷低減の取り組みが温暖化対策になります。印刷会社の選定は グリーンプリンティング工場認定などの環境マネジメントシステムの有無や、CO2排出原単位の情報提供を求め、それらを参考にします。
運搬・配送では、その方法によって大きな排出量差が生じるため、梱包資材や運搬方法の適正化、相談に応じられる印刷会社を選ぶことも大切です。
CO2排出量全体における印刷の割合は高くなく、これまで温暖化対策にはあまり注目 されていませんでしたが、印刷分野でも今後は不可欠な取り組みになることをご説明いただきました。
2.温暖化対策と環境コミュニケーション
第二部は、温暖化対策と環境コミュニケーションについて、
エコ印刷研究会 奥山 淳よりご説明いたしました。
環境コミュニケーションは、CO2排出量の「見える化」と、 カーボンオフセット(相殺)の取り組みに大分されます。 見える化としては、製品ごとのCO2排出量表示「カーボンフットプリント」、 食品などの輸送距離を表す「フードマイレージ」があります。
印刷物の特徴を踏まえると、 CO2排出量と古紙パルプ配合率(または環境に配慮したパルプの合計値)の2つを表示することがいいのではないでしょうか。
オフセットの取り組みとしては、CO2削減クレジットの購入などによる 「カーボンオフセット」、自然エネルギーを活用する「グリーン電力証書」、 その他植林活動などがあります。
印刷物は情報伝達媒体であり、CO2排出量表示による商品選択の目安として 機能しませんが、企業の社会的責任、環境対応の表明といった意味に加え、 環境活動を一般に知らしめ、普及させる目的としても重要であり、 排出量の算定ルールなど課題はありますが、 温暖化対策とその表示は積極的に取り組むべきテーマであることを説明いたしました。
3.グリーン電力証書
第三部は、温暖化対策として注目が集まっている「グリーン電力証書」について
株式会社自然エネルギー・コム 三岡慶胤様よりご説明いただきました。
グリーン電力証書とは、太陽光・風力など自然エネルギーでの発電を、 「電力そのものの価値」と「環境付加価値」に分け、 環境付加価値部分を証書化し取り引き可能にしたものです。
グリーン電力証書を購入することにより、 通常使用している電力会社の電気を、グリーン電力によって発電された 電気とみなすことができます。
第三者機関であるグリーンエネルギー認証センターが認証機関として、 設備・発電量の認証、監視・管理を行い、 電力1kWh毎にシリアルナンバーを付け管理することで重複販売等を防止しています。
グリーン電力は、自主的なCO2削減対策、企業イメージの向上(CSRコミュニケーション手段)、 商品・サービスの付加価値向上などに活用され、市場規模の急速な拡大が続いています。
その他具体的な活用事例、 印刷工程の使用電力の算出方法、 今後のカーボンオフセット化の見通しなどをご紹介いただきました。
最後にエコ印刷研究事務局 野地葉子より「通販カタログ」21点の 印刷仕様調査レポートを発表いたしました。 再生紙ラインナップの変更、環境偽装問題などを受け、用紙・インキともに 環境配慮表示が後退している一方、 リサイクルや、カーボンオフセットの取り組みが見られるなどの 変化も明らかになりました。






