| 内容 |
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| 開催日時 | 平成21年9月15日(火) 13:30~16:30 |
| 会場 |
環境パートナーシップオフィス EPO会議室 東京都渋谷区神宮前5-53-67 コスモス青山B2F 地下鉄表参道駅(徒歩5分)/JR渋谷駅(徒歩10分) |
| 参加費 (資料代) |
3,000円(1名様につき) |
| ご案内 (PDF版) |
セミナーの模様
進化する「水なし印刷」
第一部は、東レ株式会社 印写システム販売部 斧 理人様より、「進化する水なし印刷」として、環境配慮型印刷方式として注目の集まる水なし印刷について、その仕組み、環境メリット、品質面での長所、W2システムなどの新しい取り組みをご紹介いただきました。
一般のオフセット印刷は、印刷版の上に親水性部と親油性部をつくり、水と油が反発する性質を使い、親油性部にのったインキを紙に転写する仕組みです。その際に用いる水=「湿し水」に、水の表面張力を調整するなどの目的で、エッチ液、IPA(イソプロピルアルコール)などの物質を添加します。これらが印刷工程で揮発することで大気汚染の要因となるVOCとして排出され、また廃液も生じます。
一方、水なし印刷は、水の役割を版面のシリコンゴム層が担い、インキとシリコンが反発することを利用します。湿し水を使用しないため、VOCの排出削減、廃液削減が可能となり、大きな環境負荷低減になります。
また、水を使わないことから、インキが水でにじまない、紙が伸縮しにくくズレにくいなどの品質面でのメリットもあり、それは損紙の削減につながり環境メリットにもなっています。
こうしたことから環境報告書・CSRレポートでは、5割を超えるなど、環境配慮に注目の集まる印刷物などでの採用が広がっています。
最近の話題に「W2(Water Washable)システム」があります。VOCは、湿し水、インキの他にも、印刷機を洗浄する洗い油からも非常に多く排出されます。この問題の解決を目指して開発されたのが、水洗浄性インキです。ノンVOCの水性洗浄液で印刷機の洗浄をすることができるインキで、ノンVOCインキ、水なし印刷と組み合わせることで、VOCの排出を最小限とすることが可能となります。ノンVOCインキ、水洗浄性インキ、水なし印刷の組み合わせで印刷されたものには「W2 VOC FREE」マークが表示されます。

(お持ちいただいた水なし印刷・W2マークの入った印刷物の一例)
さらには、水なしケミカルレスCTP版が開発中など、今後も水なし印刷の進化には要注目です。水なし印刷について詳しくは下記を参照ください。
エコ印刷入門(2)「森林問題と印刷用紙」
第4回エコ印刷研究会より、印刷発注者の皆様によりわかりやすくエコ印刷の知識やノウハウを理解いただき、取り組みの推進に役立てていただきたいとの趣旨から、連続セミナー「エコ印刷入門」をスタートしました。来年2月まで全7回開催予定です。詳しくは「エコ印刷入門」をご覧ください。
エコ印刷入門、第2回は、「森林問題と印刷用紙」として、P&Eマネジメント代表 環境スペシャリスト 寺田勝昭様よりご説明いただきました。
印刷物は、物体のほとんどを紙が占めており、印刷用紙は印刷物の環境配慮の最も大きなテーマです。
紙は、木材パルプ(バージンパルプ)と古紙パルプを中心としています。バージンパルプは輸入に頼っており国産材の使用はわずかです。つまり、印刷物は、主に海外の森林資源から成り立っており、森林問題に直結している大きな課題といえます。
森林減少は、人口増加・近代化による食糧需要、土地需要なども大きな原因ですが、世界の紙生産量も大きく拡大を続けており放置しておくわけにはいきません。
印刷用紙を使う際には、ムダに作り過ぎない、過度な厚さにしないなど、使用量を削減すること、古紙パルプを最大限活用して森林負荷を抑制すること、バージンパルプを使用する際は、合法性・持続可能性など、森林問題に配慮したものを使用することが大きなポイントになります。
その他にも、坪量、有害物質、漂白方法、白色度、塗工量などさまざまな配慮項目があります。
エコ印刷研究会では「エコ印刷チェックシート」で、森林問題への対応(印刷用紙の配慮)を一番目の項目として設定しています。3スターに対応する印刷用紙も各種販売されていますので、紙を選ぶ際はぜひ参考にしてください。

(エコ印刷チェックシートより)

(3スターに対応する印刷用紙)
印刷実例研究「選挙マニフェスト」
最後に、事務局 野地葉子より、第45回衆議院選挙での各党の「マニフェスト」9点の調査結果をレポートいたしました。
たいへん残念なことに、用紙やインキなど、印刷物としての環境表示を行っていたものは1点もありませんでした。
マニフェストの中では、各党とも地球温暖化対策など、環境政策に多くの力を注いでいることが読み取れます。今後はぜひ印刷物としての環境配慮とその表示を行い、有権者と積極的なコミュニケーションを行って欲しいと思います。






