| 内容 |
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| 開催日時 | 平成21年10月20日(火) 13:30~16:30 |
| 会場 |
環境パートナーシップオフィス EPO会議室 東京都渋谷区神宮前5-53-67 コスモス青山B2F 地下鉄表参道駅(徒歩5分)/JR渋谷駅(徒歩10分) |
| 参加費 (資料代) |
3,000円(1名様につき) |
| ご案内 (PDF版) |
セミナーの模様
再生可能エネルギーの利用拡大について
第一部は、東京都 環境局 小林省二様より、再生可能エネルギーの利用拡大を目指す東京都の取り組みについてご説明いただきました。
東京都は国に先駆け温室効果ガスの削減について2020年までに25%削減(2000年比)という目標を掲げ幅広い取り組みを行っています。
その一環として2010年4月より、産業業務部門の大規模事業所(約1400ヶ所)を対象とした、温室効果ガス排出の総量削減義務を導入します。排出削減は、自ら努力するのが基本ですが、達成できない場合は他者の削減量を取得する、キャップ&トレード方式となります。そのクレジットの1つとして、太陽光、風力等の再生可能エネルギーの環境価値(再エネクレジット)が認められています。義務化によって再生可能エネルギーの需要を高め、日本全体に波及させることも期待されています。東京都では、2020年のエネルギー消費に占める再生可能エネルギーの割合を20%程度に高めることを目標としています。
東京都のCO2排出状況をみてみると、産業部門は1990年比で47%減少している一方、業務部門では31%、家庭部門では11%の増加となってしまっています。
家庭でのエネルギー消費は、暖房20%、給湯32%、冷房2%、厨房9%、冷蔵庫・照明等37%となっています。ポイントは、暖房・給湯が多くの割合を占めている点です。自然エネルギーというと主に電気を思い浮かべますが、太陽熱の利用もプリミティブながら大きな効果が期待できます。太陽熱パネルは、太陽光発電の変換効率10数%に比べ、50%と高く、またコストも安いのが特徴です。
販売方法の問題等によりイメージが悪化してしまいましたが、品質・安全性等に加え、サービス・メンテナンス体制も評価項目に加えたBL認定制度(財団法人ベターリビング)を創設し、信頼性の回復を計っています。
自然エネルギーによる発電に加え、太陽熱を活用することでCO2排出削減に大きく貢献できます。2010年度以降は、グリーン電力証書の「熱」版ともいえる、グリーン熱証書も発行される見込みです。
導入の具体例として、日照等の条件により有効に屋上を活用する方法、太陽光発電、太陽熱利用、屋上緑化を組み合わせた例や、住宅向け補助制度、中小企業向け省エネ促進税制など都の政策を紹介いただきました。
また、グリーンエネルギー購入フォーラムについてもご紹介いただきました。グリーンエネルギー購入フォーラムは、エネルギーのグリーン購入の推進という共通の志を持った自治体、NPO、事業者のネットワークです。参加費無料で、各種情報がメール配信されます。皆様もぜひご参加ください。
エコ印刷入門(3)「大気汚染・VOC問題」
第4回エコ印刷研究会より、印刷発注者の皆様によりわかりやすくエコ印刷の知識やノウハウを理解いただき、取り組みの推進に役立てていただきたいとの趣旨から、連続セミナー「エコ印刷入門」をスタートしました。来年2月まで全7回開催予定です。詳しくは「エコ印刷入門」をご覧ください。
エコ印刷入門、第3回は、「大気汚染・VOC問題」として、P&Eマネジメント代表 環境スペシャリスト、また東京都のVOC対策アドバイザーを務められています寺田勝昭様よりご説明いただきました。
VOCとは、「大気中に排出され、又は飛散した時に気体である有機化合物」(大気汚染防止法)の総称です。トルエン、キシレンなど主なもので約200種類あり、光化学オキシダントやSPM(浮遊粒子状物質)など大気汚染の原因物質とされています。
印刷は全VOC排出の13%を占め、塗装に次ぐ2番目の排出源となっており、エコ印刷研究会では、森林問題、リサイクル対応などと合わせ、印刷の3大環境負荷の1つとして定義しています。
印刷でのVOC排出は、インキの中の揮発成分、オフセット印刷工程で使用する水(湿し水)に添加される薬品、機器の洗浄剤(洗い油)などによります。印刷・乾燥が20~30%、機器の洗浄が70~80%程度といわれています。その他、製版、刷版処理の現像液、表面加工の塗料、接着剤等からも排出されます。
まずはその1つ、インキについてです。インキに含まれる溶剤成分等が乾燥過程で揮発し、VOCとなって排出されます。VOC配慮型といわれるインキを使うことで排出抑制ができます。石油系溶剤の一部を大豆油に置き換えた大豆油インキ、同じく植物油に置き換えた植物油インキ、また全てを植物由来成分に置き換えた(ないし1%未満にした)ノンVOCインキもあります。

(枚葉オフセットインキとVOC/P&Eマネジメント「オフセットインキのVOC対策」より)
印刷工程では、湿し水が問題になります。オフセット印刷は、印刷版の上に、親水性部と親油性部をつくり、水と油が反発する性質を利用し、インキを転写します。このため水が欠かせませんが、この湿し水の中にはVOC成分を多く含む薬品が添加されます。こうした薬品を最小源に抑えるといった取り組みが進められています。
また、水なし印刷という印刷方法もあります。水の役割を印刷版上のシリコン層が担い、湿し水を使わずに印刷するものです。そのため、湿し水からのVOC排出はありません。環境報告書・CSRレポートでは半数を超える報告書で採用されるなど、環境に関心の高い
印刷物を中心に広がっています。
最後は、最も排出の多い印刷機器の洗浄です。最近では、小ロット化、短納期化で洗浄によるVOC排出が増えているのではないかとも指摘されています。こうした問題への対応として、これまでの洗い油ではなく、ノンVOCの専用洗浄剤で機器の洗浄ができる水洗浄性インキが開発され、利用が始まりました。日本水なし印刷協会では、水なし印刷、ノンVOCの水洗浄性インキ、水洗浄性インキ用洗浄液の組み合わせを「W2(Water Washable)システム」として、W2 VOC FREEとラベリングしています。対応可能な印刷会社はまだ多くありませんが、今後の広がりが期待されます。
エコ印刷研究会では「エコ印刷チェックシート」で、大気汚染・VOC問題への対応を設定しています。主要排出源となっている、インキ、湿し水、洗浄剤について設定するとともに、それら全てについて対応している、ノンVOCインキ、水なし印刷、水洗浄性インキ(ノンVOC洗浄剤)の組み合わせを3スターとしました。

(エコ印刷チェックシートより)
印刷実例研究「IRレポート」
最後に、事務局 野地葉子より、IR活動に用いるアニュアルレポート、事業報告書、株主通信等「IRレポート」48点の調査結果をレポートいたしました。
用紙、インキともに約三分の二の報告書で環境表示が行われており、FSC森林認証紙、ノンVOCインキ等先進的な配慮も多くみられました。印刷工程については、三分の一に、水なし印刷であることを示すバタフライロゴが表示され、印刷工程のグリーン電力化やユニバーサルデザインへの取り組みなどもみられました。今年度の調査の中では、環境報告書・CSRレポートに次ぐ、エコ度の高さといえます。






